- Laurel Hood -
Laurel Hood
生粋のオレゴニアンであるローレルはアイリーンヴィンヤードのデイビッドレットの元で10年間仕事をしながらそのワイン造りを学びました。デイビッドは約50年前の1965年、初めてオレゴン、ウィラメットバレーにピノノワールを植樹した伝説の「パパピノ」です。彼は1979年と1980年フランスで開催されたブラインドテイスティング大会でブルゴーニュの銘醸を抑え、それぞれ10位、2位を勝ち取り、オレゴン・ピノノワールの評価を世界に知らしめました。デイビッドは数年前に亡くなりましたが、ローレルはデイビッドの期待を受けた一番弟子であり、彼はその生涯を通して、ローレルのメンターでした。
27年前、ローレルはオレゴン、ヤムヒルカウンティ、ダンディーの北シェヘイラムマウンテンの西の端にある彼女の祖父母の農場だった土地を買い戻し、低投入型葡萄栽培、少量産出、乾燥農法をベースとした最高品質の葡萄生産に力を入れ、農作を学ぶことに時間を費やしました。彼女のゴールは葡萄の特徴や複雑性を最大限に生かすこと、オークで覆ってしまうことのないよう葡萄そのものの良さを際立たせること、葡萄栽培地のスピリットや毎年異なる収穫の個性を美しく描かれたラベルの絵の中に表すことにあります。
今、彼女は自身のヴィンヤードの約5000本の葡萄の樹を1本1本自分で剪定し、各樹の個性を引き出す丁寧な葡萄造りをほぼ1人で行っています。「テロワールとは土地だけでなく、その葡萄が育つ環境、風、空気、鳥の声すべてを言うのよ」現地の幾多のワイナリーから「レジェンド」と慕われる醸造家がここ数年の沈黙を破って、待ち望まれたピノノワールの生産に踏み出しました。
- 2015 Laurel Hood Chehalem Mountains Pinot Noir